建設後40年以上を経過した既存給食センターの老朽化による新築工事
建設地は市民のワークショップや検討会によって新小学校と同じ敷地内または併設が望ましいとの判断から
同敷地内での計画となっている。
新給食センターは隣接の臼田小学校と同地区内の臼田中学校の2校分 合計1000食を賄うための施設で計画。
ドライ仕様で衛生面には十分注意した施設となっている。
設計段階においては、市内3カ所の給食センターの視察・意見募集を行い、
栄養士・センター管理者・佐久市担当課・厨房業者・設計者間で協議を進めてきた。
特に敷地が狭く、隣接の民家に音や臭いといった五感に感じられる影響が極力少なくなるように各種配慮しながら、
運用面でも支障がないプランとする為に各所を調整。
施工においても敷地の狭さ、小学校建設工事との調整が難しい工事であった。
校舎と給食センターは渡り廊下で接続(別棟解釈による)され、法的な検証も行っている。
給食センターも校舎に合わせた意匠・色彩とすることで、全体としてバランスの取れた景観を形成するよう心掛けた。
着工は令和3年11月
竣工は令和5年2月、運用開始は同年4月から。
<令和6年度 長野県建築士事務所協会建築作品賞 佳作>