足掛け6年にも及ぶ佐久市内の中学校の改築工事。
学校建築は後世まで残る建物であるため、地域に愛される校舎となって欲しいという思いで設計・監理を担当した。
県道からのファサードは風格ある佇まいとし、内部に足を踏み入れると、まず目に飛び込むのが中庭の景観。
建物の中心に据えた中庭を挟むように管理棟と普通教室棟で構成されている。 使いやすさは勿論だが、白、ベージュ、ブラウンといったありきたりで無難な配色ではなく、原色を含む色彩を多く使った。
中学生の感性を刺激できるような空間と色彩としたかったという意図からである。
内装材には唐松やシナ合板といった自然素材を使いつつ、耐久性も加味した仕上げとしている。