樫山工業㈱の受注生産体制を強化するための新工場。 本社に近く、利便性の良い好立地である。
100m以上の接道部分に大きな間口を生かしたファサードを構成。 建物をセットバックさせることで道路側への圧迫感を低減させている。
空いた空間に芝生を配し、周辺に緑化空間を提供することとしている。
エントランス周りはアルミハニカム庇により軽やかに演出し、来訪者を迎え入れる。
玄関ホールは広く確保し、吹抜に面し、鉄骨階段により2階への動線を明確にしつつ、空間のアクセントとしている。
コロナワクチンの職域接種会場としても利用され、面積を大きく確保した空間としたことで、玄関、下足コーナー、吹抜ホール、2階の食堂までの
動線・接種会場としても有効に機能した。
道向かいの某時計メーカー工場とは建物意匠的にも、緑化演出方法ともに真逆の方向性を示している所も見どころである。
※内部写真は工場生産エリア等秘密保持の観点から未掲載